Cold Phantom [前編]
「うんうん、この楽しそうな雰囲気、遊園地はこうじゃないとね。」
言いながら、みーちゃん先輩が我先にとエントランスを掛けていった。
「まったくガキだなぁ、あいつも。」
そんなみーちゃん先輩に聞こえない程度にボソッと言ったのは湯川先輩だった。
「みーちゃんらしいけどね。」
そこに言葉を返したのは祥子先輩だった。
「ほらそこの3人、早く場所とらないと行列に並びたいわけ!?最初は勿論ジェットコースターから行くよ。」
「はいはい。」
呆れ口調で言いながらも満更でもないのか、湯川先輩はみーちゃん先輩の方に駆け出した。
「行こっか。」
「そうッスね。」
俺と祥子先輩も湯川先輩に続くように駆け出した。
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