Cold Phantom [前編]
「はい、実はちょっと特殊な状態でして、こちらとしても偶然見つけたと言う感じなんです。」
「特殊な状態?」
何だか的を得ない返事に質問するしかなかった。
相手側は何を迷っているのか解らないが言いにくいようだ。
しばらくして…
「それが、誠に申し訳難いのですが…その方は既にお亡くなりになられております。」
「…えっ!?」
俺は自らの耳を疑った。
祥子ちゃんは戸籍上では亡くなっている。
とても信じられない話だった。
「同じ名前の別人と言う線は…」
「いえ、(姫納)さんと言う方は一世帯しかないお名前なのでそれは無いと思われます。それに…」
「それに?」
そこまで言って相手側は言葉を詰まらせた。
「すいません、このお名前については不明な点やお電話では説明し辛い点が多いので、一度こちらへお越しいただけないでしょうか。」
と、意味深にそう告げた。
「特殊な状態?」
何だか的を得ない返事に質問するしかなかった。
相手側は何を迷っているのか解らないが言いにくいようだ。
しばらくして…
「それが、誠に申し訳難いのですが…その方は既にお亡くなりになられております。」
「…えっ!?」
俺は自らの耳を疑った。
祥子ちゃんは戸籍上では亡くなっている。
とても信じられない話だった。
「同じ名前の別人と言う線は…」
「いえ、(姫納)さんと言う方は一世帯しかないお名前なのでそれは無いと思われます。それに…」
「それに?」
そこまで言って相手側は言葉を詰まらせた。
「すいません、このお名前については不明な点やお電話では説明し辛い点が多いので、一度こちらへお越しいただけないでしょうか。」
と、意味深にそう告げた。