Cold Phantom [前編]
「よぉ、猿。今日は早いな。やっぱあれが待ち遠しかったのか?」
「勿論だ里村。ってかこんなのでもなかったらこんな時間に来ねぇよ♪」
俺は高いテンションそのままに里村への返事に元気に応えた。
里村は俺よりも早い時間に教室にいる事が多い。
別段部活をやっているわけでは無いが、里村も俺と同じく早起きが日常茶飯事になっているようだ。
今日ばかりは里村より早いと思っていたが、まだそれよりも早いとは思っていなかった。本当に早起きなんだなといつもの事だが、今日はいつも以上にそう思った。
「里村、お前っていつも朝早いけどよ。一体何時起きなんだ?」
「ん?あぁ、5時半起きだけど…。」
「5時半!?」
何て事だ…早いとか言うレベルじゃない。まだ日も昇らない時間に起きてるなんて…どう言う事何だろうか。
そんな俺の心を読んだかの様に里村は話を続けた。
「俺さ、中1の頃にちょっとだけ陸上部に入ってた事があってな。まぁ、すぐ辞めちゃったけど…。」
「お前が陸上部?」
「信じられないって顔だな。」
「想像とはかけ離れてるなとは思った。」
「ははっ、否定出来ないな。」
里村はそう言いながら軽く笑ってみせた。
「勿論だ里村。ってかこんなのでもなかったらこんな時間に来ねぇよ♪」
俺は高いテンションそのままに里村への返事に元気に応えた。
里村は俺よりも早い時間に教室にいる事が多い。
別段部活をやっているわけでは無いが、里村も俺と同じく早起きが日常茶飯事になっているようだ。
今日ばかりは里村より早いと思っていたが、まだそれよりも早いとは思っていなかった。本当に早起きなんだなといつもの事だが、今日はいつも以上にそう思った。
「里村、お前っていつも朝早いけどよ。一体何時起きなんだ?」
「ん?あぁ、5時半起きだけど…。」
「5時半!?」
何て事だ…早いとか言うレベルじゃない。まだ日も昇らない時間に起きてるなんて…どう言う事何だろうか。
そんな俺の心を読んだかの様に里村は話を続けた。
「俺さ、中1の頃にちょっとだけ陸上部に入ってた事があってな。まぁ、すぐ辞めちゃったけど…。」
「お前が陸上部?」
「信じられないって顔だな。」
「想像とはかけ離れてるなとは思った。」
「ははっ、否定出来ないな。」
里村はそう言いながら軽く笑ってみせた。