Cold Phantom [前編]
※※
「ヒロ…こらっ、ヒロ!」
ヒロ?
なんでだろう、俺の事をヒロだなんて言うやつはそんなにいない筈なのに、その人は俺の事をヒロと呼んでいた。
「ん…うん…先輩?」
寝惚けなまこな頭から不意に先輩が先に頭を過ったが、よく考えると言葉遣いは乱暴だし声も低い。
ゆっくり目を開き始めに見えた物をみて納得した。
「何だ親父か…」
「何だ親父か…じゃねぇよ、そんなとこで寝てたら風邪引くぞ。」
「?…あぁ、そっか。」
親父の一言で今の状況が掴めた。
(そのままリビングで寝てたんだっけな…)
俺はそれを確かめたあと、まだ眠たいままの頭を無理矢理起こした。
時間は既に6時半…勿論夕方、と言うよりは夜だ
「寝るなら自分の部屋で寝ろよ。春でも夜は寒くなるんだからな。」
「へいへい。」
と返してみるが確かに暖かいとは言い切れない微妙な温度ではあった。
しかも制服のままだ。
俺はとりあえず普段着になる為に自室に戻る事にした。
「ヒロ…こらっ、ヒロ!」
ヒロ?
なんでだろう、俺の事をヒロだなんて言うやつはそんなにいない筈なのに、その人は俺の事をヒロと呼んでいた。
「ん…うん…先輩?」
寝惚けなまこな頭から不意に先輩が先に頭を過ったが、よく考えると言葉遣いは乱暴だし声も低い。
ゆっくり目を開き始めに見えた物をみて納得した。
「何だ親父か…」
「何だ親父か…じゃねぇよ、そんなとこで寝てたら風邪引くぞ。」
「?…あぁ、そっか。」
親父の一言で今の状況が掴めた。
(そのままリビングで寝てたんだっけな…)
俺はそれを確かめたあと、まだ眠たいままの頭を無理矢理起こした。
時間は既に6時半…勿論夕方、と言うよりは夜だ
「寝るなら自分の部屋で寝ろよ。春でも夜は寒くなるんだからな。」
「へいへい。」
と返してみるが確かに暖かいとは言い切れない微妙な温度ではあった。
しかも制服のままだ。
俺はとりあえず普段着になる為に自室に戻る事にした。