Cold Phantom [前編]
と、そう言われると返す言葉がない。
普段でも音量を下げた設定にしているのに、それでもまだ着信すると突拍子もない大音量で流れいつも驚いてしまう。
そんな着信音にすら気づかなかったくらいだから相当深い眠りだったのだろう。
「猿がそんなに疲れてる様には思わなかったんだけどな。」
「同感だ。」
「お前の事だろ…」
そんなたけの言葉と小さな笑い声が聞こえる。
何だかんだ言いながら最後は他愛も無い話しにもつれ込んだのはいつも通りだった。
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