letter
冷蔵庫から缶ビールを取り出し、ソファーに座ると、一口飲んで郵便物を一枚一枚見ていく。
光熱費の請求書に、携帯の請求書。
色々なチラシに混ざって、一枚の真っ白な封筒に手が止まる。
《向井 春華 様》
宛名には、まったく知らない人の名前。
封筒をひっくり返したが、差出人の名前は無かった。
とても気になったが、人の手紙を勝手に読む訳にはいかないと、またテーブルの上に置くと、残りのビールに口を付けた。
携帯を開くと、時間は22時を過ぎ、次の日を考えて、シャワーを浴びて眠りについた。