君のNo.1 ~二人の距離~
あたしが話し終わっても
聖来君は口を開かなかった
「でもあたしは全然平気だから。あんなのどうってことないよ。」
笑って見せても
聖来君の悲しそうな目は変わらなかった
あたしもそれ以上
何も言えなくなってしまった
「…ごめん。」
聖来君は突然その一言だけを言うと
走ってどこかへ行ってしまった
ケガをしているあたしは
追いかける事も出来ず
屋上に取り残されてしまった
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