君のNo.1 ~二人の距離~


聖来君はゆっくりと目を開けて

あたしを睨みつけた

それでもあたしは怯まない


「話してくれなきゃわかんないよ。何かあったの?」


「なんもねぇよ。」


聖来君からやっと出た言葉は

たった一言だけだった

それだけ言うとまた目を閉じてしまった


「何もないなら、そんな態度とらないでしょ?はっきり言って!」


聖来君はパッと目を開けると

ガンッ

と近くにあったイスを蹴り飛ばした


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