【初作】先輩と私
「ありがとな。
美加…。
美加も辛かったのにな…。
ホント、ありがとうな…。」
「原…。
原ってさ、ホントに、ホント―に紗耶香のこと大好きだったんだね。
多分ね、紗耶香も、原に負けないくらい、原のこと大好きだったんだよ。
だから、
だからこそ、原のことを誰よりも大切に思ってた紗耶香には辛すぎて…。
辛すぎて、
紗耶香は…、
自殺なんて…、
そんな辛い道選んだんだよ…。」
「うん。
うん。」
涙が次から次に溢れてきた。
紗耶香は、少し泣いて帰っていった。
俺も1人泣いた。