【初作】先輩と私
明日香のお墓
―数日後―
私は、奈々に付き添ってもらって
明日香のお墓に行った。
「梨華…?」
お墓の前に、崩れ泣いている女の子がいた。
梨華だった。
「紗耶香…。」
梨華は、今にも消えてしまいそうなか細い声で、私の名前を呼んだ。
目は真っ赤に腫れ上がっていて、髪は乱れてぐしゃぐしゃ。
ずっと泣いていたんだろう。
「梨華大丈夫??」
私が触れると、梨華の体が震え始めた。
そんな梨華を、私は抱きしめた。
「紗耶香…。」