【初作】先輩と私
第五章 嘘つき
学校
―朝―
「奈々ぁ…」
「ん??
何かやけにテンション低いじゃん??
どしたぁんだぁ??」
「奈々ぁ…グス。」
ほんのちょっと前じゃ、有り得なかった
"人前で泣く"
こと。
「どしたぁだぁ??
泣くなよぉ。」
「奈々ぁ…グス。」
奈々は、泣いている私を見てあたふたしていた。
そして、私は必死に、ゆっくりと、雪矢先輩とのメールの話をした。
奈々は、一緒に泣きながら話してくれた。
嬉しすぎて余計に涙止まらなくなったよ。