【初作】先輩と私
逢える
―屋上―
「ごめんな。
教室まで押し掛けたりして。」
そぅ言いながら、顔の前で手を合わせて誤る雪矢を愛しく思った。
「言いよ♪♪
別に大丈夫!!」
「良かった♪♪」
雪矢先輩は、ほっとするように、そっと力を抜く。
本当に可愛い。
逢っているうちに解った。
かっこいいは、見た目だけで、中身は子供みたいで本当に可愛い。
これも、
"私だけが知っている"
と思うと、自然に顔がにやけてくる。
「あのな…
本題なんだけど…
クリスマス、塾休みにしてもらったんだけど…
逢えない??」
叉、涙が頬を伝った。
「えっ??えっ??
嫌だった??」
泣き出す私に慌てる先輩。
私は、首を横に振る。