【初作】先輩と私
こんなに愛しく思える人に出逢えた私は本当に幸せだと思うんだ。
「泣くなよ~。」
「らって―グス。」
「無敵の紗耶香ちやんの癖にぃ―!!
あっ…。」
「ん??」
(ん??何それ??)
「あ…
あの俺ね、紗耶香の噂いっぱい聞いてた。
男女100人切りとか、喧嘩で紗耶香に勝てる奴は全国の族中探しても居ねぇ―とか…」
「何となく解ったからもういいよ。」
そう言えば、昔の男が流してるって
"明日香"
に聞いたことがあった。
…明日香。
「そか??
まぁ、んでさぁ、最初は、めちゃくちゃ怖かったんだ。
俺喧嘩弱ぇ―しな(笑)」
微笑む彼は可愛い過ぎる位だった。
「そぅだったんだ。」