【初作】先輩と私
君には逢えない
私は、
おぼつかない足取りで、
急いで店をでた。
私は一体
何をしに来たんだろう。
ふと、頭をよぎる。
"レ…イプ"。
現実は甘くなかった。
雪矢先輩には、もう逢えない。
一番に浮かんだ言葉だった。
近くの公園に行くと、
美加も居た。
目があってすぐわかった。
美加も、
"同じ目にあった"
のだということが。
美加は、私の顔を見て、
その場にうずくまった。
「辛かったね。」
2人の目から、
大粒の涙が溢れた。