【初作】先輩と私
訪問者
紗耶香が死んで
―1年―
が、たとうとしていた頃。
ピンポーン…。
静かな家に不気味に鳴り響く、チャイムの音。
俺の家に訪問者なんて珍しい。
俺は、高校生になって、実家から徒歩30分ほどの場所に、アパートを借りて1人暮らしを始めた。
だからといって、ドラマみたく親が毎日のように、来る訳でもなく、普通に1人で毎日を過ごしていた。
だから、訪問者などほとんど来ない。
たまに来ても、新聞の勧誘位。
友達には、家を教えていない。
めんどうだから。
「誰だろ?
叉何かの勧誘かな??」
ガチャッ。