どないやねん!
埒(ラチ)があかないので、私は話し掛けてみる事にした。


「ねぇ、皆仕事は何してんの?」


すると、4人は急に言いにくそうにモジモジしだした。なんやねん!?


しばらくすると、天使の羽が口を開いた。


「あのさぁ、俺ら働いてないねん。学生やから。」


そう天使の羽が言うと、他の3匹のチャラ男も頷(ウナズ)いた。


学生?って事は院生?バイトもしてないって事?とりあえず疑問は1つづつ聞いてみよう。


「そうなんや。学生なんや。どこの学校なん?」


これまた言いにくそうにモジモジする4人。そしてまた、天使の羽が答えた。


「●▲専門学校。芦屋の。知らんよね?」


うわ〜、この前、仕事で担当したよー。絶対に言わないでおこう。


「へぇ〜、何するとこ?」


本当は知っているけど、知らないフリをしてみた。だって話が、盛り上がらないだろうから。


「整体の専門学校やねん。俺、サーファーでさぁ。こいつは格闘技習ってるねん。」


そう言うと、天使の羽は隣のキャップを被っているマッチョの頭を撫で繰り回した。


キャップ男は、キャップが頭から離れないよう、必死にキャップを押さえる。
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