どないやねん！

格闘技…？その響きで、私はいつもは封印している話をする事にした。


「私も格闘技やってるよ。この前もattackって大会で、やらせてもらったわ。ドコの団体なん？」


普段こんな話をしよう物なら、男の人は私を絶対に女としては見てくれないので、しない。…話にはめっちゃ食い付いては来るけど。

だが、今回は女として見て欲しくない事と、相手を調子付かせない為に切り出してみた。


思った通り、男子メンバーは食い付いてきた。しかし、キャップ男は食い付いて来ない。


「…。」


ん？今キャップ男、何か言った？他の人たちもそう思ったようで、皆耳をすませた。


「…。」


あまりに小さい声で、聞こえない。隣にいる２４才の細い子にすら、聞こえなかったようだ。細い子が、２８才のキャップにツッこんだ。


「声小さすぎて、何言ってるか分かんないっすよ〜。あっひゃっひゃっひゃ〜。」


何その笑い方！？笑い方が、私無理！！


そう思ったとたん、他の男子メンバーも、キャップをイジりだした。どうやら、キャップはイジられキャラのようだ。