どないやねん!
★★★★


「…と言う合コンでした。これでまた、半年程男性不振になるわ。」


勇輝は、声を押し殺して笑っている。


まぁ、こうして人を笑わせるネタになったから、ある意味合コンも悪くない。合コンは、ネタの宝庫だと思う。


「いつもいつも、茜の合コンは、凄いハズレクジやな。もっと行って来てくれ。」


勇輝の目には、うっすら涙が見える。そんなにオモロかったか?


…これ、テッパンやな。


机の下で、私は小さくガッツポーズをした。
そして我に返る。


こんな、面白経験値ばかり上げてちゃダメだ!


実際合コン後はいつも、本当に男性不振に陥(オチイ)る為、新たな出会いがあっても、男の人を避けてしまう。


そして必要以上に、女として見られないよう気を配る。言葉遣いを荒くしたり、下ネタにノリまくってみたり、足を開いて座ったり。


話し方、話す内容、仕草。この3つに女っぽさを外す努力をするのだ。


これではイカン!


私は、半年後に男性不振が治ったら、『笑いの追求』を止める覚悟を決めた。
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