続・俺の恋愛【BL】
「こうしたら、信じてくれる?」
そう言った聖治は、俺の顎に手をかけてキスを落としてきた。
「っ!?」
聖治の突然の行動に驚きのあまり、目を見開く俺。
そして祥子も驚愕の表情を貼り付けて固まっている姿が俺の目の端に映った。
祥子に見られている恥ずかしさから、聖治の肩を軽く押し返すも離れる気配はまったくない。
そして俺に口付ける聖治の瞳は、俺がキスに集中していないことを不満だと示すように、スッと細められた。
その瞳は妖艶な色を醸し出し俺を引き寄せる。
「んぁ…せい…じ…っ」
聖治の唇が離れた瞬間に俺は聖治を名を呼んだ。
それを見越したかのように俺の開いた口の中にすかさず聖治の舌が侵入してくる。
すぐさま歯列をなぞり、舌を絡めとる聖治。
それだけでもうなにも考えられない。
聖治のキスに翻弄される。
「…んっ…ん」
祥子に見られているのにそんな事はもう頭の片隅に追いやられていた。
俺は聖治の首に腕を回して、さらに深く深くキスを求めていく。
徐々に漏れ出す卑猥な音。
その濃厚なキスは俺の思考を停止させる。
ただ本能のままに聖治を追い求めた。