続・俺の恋愛【BL】
「俺は悠斗がいてくれたらそれでいい。なにを言われてもね」
「聖治…」
俺のそんな思いを他所に、ニッコリと優しく穏やかな微笑みをくれる聖治。
そしてその微笑みで今までの全ての感情はどこへやら。しかも何気に感動する俺。
俺の本質ってこんなに乙女チックだったのか?
なんて疑問が湧いてきたり…
いや…なんかさ、こうやって俺が誰かを抱き締めるんじゃなくて、抱き締められてる感じが、すげぇ落ち着くし。
なんつうか…今まで女と付き合って感じたことのない充足感?つうの??
そういう満たされる感覚が聖治に抱き締められると俺を支配する。
それに祥子と付き合ってる時は大学が違うくらいどうってことねぇよなんて思ってたはずで。
でも聖治は違う。少しでも傍にいたい。いてほしい。
そしてそれを叶えてくれる聖治はそれに伴うように甘い言葉をくれる。
それが嬉しくて幸せで、俺はどうしようもないほど満たされていく。
やっぱり俺って乙女チックなのか?
……考えるだけ、自分が気持ち悪くなるからやめとこ…
「悠斗…これからも俺の傍にいてくれるだろ?俺は悠斗がいなくなったらきっと壊れてしまうから」
ほら…また恥ずかしいげもなく、俺の視線を絡め取りながらそんな事を言う。
切なそうな顔をする聖治に俺は返事の代わりにキスで返した。
絶対に離れたりしないという、無言の返事。