続・俺の恋愛【BL】


「ダメって言うか…恥ずかしいだろ」
「どうして恥ずかしいの?」

どうしていいかわからず、視線を彷徨わせながら言う俺に、聖治はすかさず問い返してくる。

「っ…だ、だから…こんな場所で…」
「人目があるから嫌?俺は人目に晒せないほど、恥ずかしいことしてる?」

俺が最後まで言い切る前に、喋り出した。
その声は切なげで、俺は心臓を締め付けられる。

「そ、そんな事は…けど、やっぱり」
「……ごめん。俺、なに言ってんだろ」

しどろもどろになる俺に、顔を顰めて謝る聖治。

「……せい、じ…?」
「ほんとごめん。今日は帰るよ。また明日」

そう言って、足早に食堂から出て行く聖治を俺は呆然としながら見つめた。

いったいどうなってる?
さっきまであんなに機嫌がよかったはずなのに、一変して落ち込んだ様子。
俺のせいか…?
で、でもどうして?

…今のって喧嘩になんのか?
って、喧嘩にもなってない、よな……


「あ~悪かった。伊坂先輩、機嫌良さそうだったから。…って、悠斗?」

本当に申し訳なさそうに謝る和輝にも反応出来ないほど、動揺する俺。

あ~くそっ!なんだってんだっ!!


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