続・俺の恋愛【BL】
予期せぬ訪問者
逢いたい時に限って逢えない…
なんて言っても常に逢いたいと思ってるんだから関係ねぇか。
とにかく昨日、聖治が突然怒った…って言うようり落ち込んだみたいになって、1人で帰って行った。
そんなわけわかんねぇ状態で、授業なんか受けられるわけがない!!
と言いたいところだが、授業はきっちり受けた。
もちろんほとんど上の空で。
それよりも授業の合間や昼食の時間にも聖治を探したのに見当たらない。
携帯に連絡してみても音沙汰なし。
避けられてる?
仕方なく、大学内で聖治を探すのを諦めた俺は、今聖治のマンションにいる。
当然の如く合鍵を貰っている俺の特権だ。
ここで待ってればいつかは帰ってくるだろう。
とにかくちゃんと話し合うんだ。
聖治がなにを考えて、なにを思っているのか。
俺にはわからないことだらけだから。
そんなことを考えていたら、部屋に鳴り響くインターフォンの音にビクンと身体が跳ねた。
聖治だろうか?
ほんの一瞬、過ぎった考えが、俺を玄関へと導いた。
一応、聖治にはマンションで待ってるとメールで連絡してあったが、普通に考えたらインターフォンを鳴らすなんてありえなかった。
もう少し冷静に判断すべきだったと、玄関の扉を開けた瞬間に後悔した。