続・俺の恋愛【BL】

「………っ！？…なっ！？」

扉を開けた向こうにいたのは、ここを知るはずのない人物…有城祥子だった。

どうして祥子が！？
あんぐりと口を開いて驚く俺をよそに、祥子はスルリと俺の横をすり抜けて部屋の中へと入っていった。


「おっ、おい！勝手に入るなっ。だいたいどうしてここを知ってんだよ」

ハッと気付いた俺は、リビングに向かおうとする祥子の背中に向かって言う。

「調べたのよっ。決まってるでしょ」

振り返った祥子が、さも当然だとばかりに強く言い放つ。

調べたって、どうやって調べたんだ…


「私、悠斗のマンションに行ったのよ？それなのにまさか伊坂聖治のマンションにいるなんてっ…」

不愉快そうに顔を歪めた祥子に俺はイラつきを覚えた。

「俺がどこにいようがおまえに関係ないだろ。とにかく帰れ」
「嫌よっ。帰るなら悠斗も一緒じゃなきゃっ！」

冷たく言い放つも、ピシャリと返された。

どうして俺まで…？
祥子はいったいなにをしに来たんだ…