続・俺の恋愛【BL】
ぶつかった唇に今度はしっかりと甘いキスをしてくる。
唐突な行動に反応出来なかった俺は、成す術なくそれを受け入れてしまった。
「っ…な、なにを…っ!」
慌てて祥子を引き離し、一歩後退する。
「…伊坂聖治って元々男が好きなんですってね」
顔を歪めた祥子は、嫌悪を示していた。
「…だから?」
「悠斗は違うわ」
「だからなにが言いたい」
「悠斗は女が好きなの。それを私がわからせてあげる」
その幼さの残る顔が今は年相応に見えるほどに艶やかに笑いながら言う祥子。
そして徐に自身の服に手をかける祥子に目を見開く。
「なにやって…」
言うが早いか、着ていたワンピースがフローリングの床の上に音もなく落ちた。
下着姿になった祥子にうろたえる俺。
デニムジャケットの下がこんなに薄着だったなんて。
くそっ、今何月だと思ってんだ。
と言うか、ジャケットはいつ脱いだ!?
「悠斗…抱いて?」
吐息混じりの甘い声。
俺の腕に伸ばされる祥子の細く華奢な手。