続・俺の恋愛【BL】


ドクンと高鳴った心臓。
その手を俺はほとんど無意識に振り払っていた。

「っ!?」
「…早く服を着ろ」

顔を背けて、呟くように言った。
それがいけなかった。

「どうしてよっ。抱いて、私を抱いてよっ!」

そう言いながら、飛びついてきた祥子を俺は受け止めることが出来ずに、ドサリと音を立ててソファの上に倒れた。

「っ…つぅ~」

後頭部を強かに打った俺は、頭を抑えて呻いた。

「悠斗にその気がないなら、その気にさせるだけ」

後頭部が痛くて、ギュッと目を閉じていた俺に祥子の硬い声が届く。

「…男とこんなこと出来るの?出来ないでしょ?」

祥子は俺の首筋に唇を這わせる。

ふと感じる疑問。
俺と聖治の関係を勘違いしている?
俺達の間にはキス以上の関係がないと思ってるのか。

祥子は同姓の恋愛にはかなり否定的みたいだ。
だから、か…?

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