続・俺の恋愛【BL】
「…っ…祥子っ。退け。こんな事、意味ないだろ」
「どうして?気持ちいいでしょ。男同士でこんなこと出来るわけない」
徐々に下りる舌が鎖骨の周りを這い回る。
「っ…いいから、退けよっ。俺は祥子とこんなことする気はないっ!」
祥子は聞く耳を持たず、行為に没頭し始めた。
もう何を言っても無駄だと悟った俺は力尽くで押し退けようと、祥子の肩を持ってグッと力を入れた。
その時。
ガチャリと音を立ててリビングのドアが開いた。
「……せいじっ!?」
ドア付近を見れば、聖治が無表情で俺達を見下ろしている。
「こ、これは…ご、誤解だ」
焦ってどもってしまう。
これじゃ、なにかあるみたいじゃねぇか。
「誤解じゃないわよっ。悠斗は私のことが好きなのっ」
ぎゅっと俺にしがみつく祥子。
「おいっ。バカなことを言うなっ。離れろっ…ち、違うからな聖治」
パニックに陥った俺は、自ら祥子を引き離す事も忘れ、しどろもどろに言葉を紡ぐ。