続・俺の恋愛【BL】
時間が経つのも忘れて、キスをしていた俺達。
ようやく唇が離れた時には、呼吸は乱れに乱れて、肺は酸素を要求していた。
「聖治…有城との話、いつから聞いてた?」
乱れる呼吸をなんとか整えた俺は疑問をぶつけた。
「そんなには聞いてないよ。悠斗がこんなこと意味ないって言ってる辺りからだから」
事も無げに告げる聖治。
「…そか。けど、わざわざ俺らが、その…そうゆう関係だって言うことなかったんじゃないか?」
「ん~ごめん。ついね。悠斗にあんな格好で抱きついてたのが許せなくて」
俺を抱き締めたままの聖治が苦笑気味に言いながら、俺の頭上にキスを落とした。
聖治が嫉妬したんだと思えば嬉しい気もするが、やっぱりそんな事を他人に言うのは恥ずかしい。
というか…さっきのが嫉妬って……
「聖治、俺にはおまえだけなんだ。だから…あんまり嫉妬とか、しなくていいから」
「努力するよ。悠斗が俺だけのものだと思ってても、嫉妬はまた別のものだからね」
「そ、そうだな。俺もあんまり嫉妬させないように努力する」
そんな努力どうやってするのか知らないけど…
とにかく嫉妬なんかで、聖治の機嫌を損ねるのは良くない。
なにより俺の為に…
それにしても…聖治の以外な一面を発見って感じか?
嬉しいような、嬉しくないような。
複雑だな…