続・俺の恋愛【BL】

しばらくは無言で抱き合っていた俺達。
ふと俺は違和感を覚え、思考をめぐらせる。

今日、聖治は俺を避けてたんじゃなかったか？
…うん、そうだ。

昨日の事で聖治が俺を避けた。
だから俺は、聖治と話し合おうと思ってここで聖治を待ってたんじゃないか。
祥子が現れたことによって、完全に失念していた。

あ～本題を忘れてた…
いや、もう聖治の機嫌も良くなってるし…蒸し返すこともないかもしれない。

…いやいや。それじゃ、俺がすっきりしないだろ。
昨日の事がいったいなんだったのか知りたい。



「あ～聖治。昨日の、ことなんだけど」

俺は途惑いつつも、聖治に話を振る。
ほんのわずかピクリと反応した聖治だったが、返答は無い。
仕方なく俺は話を続ける。

「昨日、どうしたんだよ…あの後ずっと連絡つかないし」
「…ごめん。昨日はどうかしてたんだ」

数秒の間を置いて返ってきたのは、謝罪とはっきりとしない言い訳。

「どうかしてたって…なにかあったんだろ？俺のせいか？」
「違うよ。…俺が勝手に不安になっただけ」

俺が眉根を寄せて問い質すと、かぶりを振って答える。