続・俺の恋愛【BL】
「…悠斗、さっきの子、よかったの?」
呟くような小さな声だったけど、俺にはちゃんと聞こえた。
「…2人になれるところで話す。だから、とにかく帰ろう」
それだけ言って、後は無言で歩いた。
聖治のマンションまで。
最近、俺は聖治のマンションに入り浸っていた。
ほとんど自分のマンションには帰っていない。
そのお陰で、聖治の部屋には俺の物が増え始めている。
実は俺のマンションの契約を打ち切って、完全に聖治と暮らそうかという話も軽くしていたりする。
今がすごく幸せで、それを今さら祥子に壊されたくない。