続・俺の恋愛【BL】
俺は聖治をソファに導いた。
「コーヒーでも入れようか」
でも俯き加減の聖治は、そう言って座ろうとしない。
俺は聖治の腕を掴んで、無理矢理ソファに座らせた。
「さっきの子なんだけど、俺の元カノ」
そして前置きなしで、すぐさま本題に入り、早口で言う。
不安そうに瞳を揺らす聖治をしっかりと捉えながら。
「有城祥子って言うんだけど、聖治と付き合う前に付き合ってた」
「…あの子が…」
「どうしてあいつが俺に会いに来たのかは知らないけど、俺にとってはもう関係のないことだから、聖治は気にすることない」
力強く言うと、聖治は俺を抱き寄せた。
「悠斗…好きだよ」
「…あぁ、俺も」
顔を上げるとキスが降ってくる。
深く濃厚なキスに溺れる俺は、もう聖治から離れることなんて出来はしないと心の底から思った。