【短】さ く ら Ⅱ~オレとキミの空白の時間~
「あたしが、ちゃんと話してれば、陽介がこんな自分を責めなくてすんだのに…。」
「そんなこと…。」
「お互いになんとなく話さずに避けてきたのが良くなかったよね。」
「……。」
「2人で、話してみたら?あたし、もう帰るから。」
有本はそう言って、鞄を持った。
「莉花、ありがとう。」
「落ち着いたら連絡して?」
「うん。」
「有本、家まで車だすよ、もう遅いし…。」
「大丈夫、タクシーで帰るから。ちゃんと話しなさいよ。じゃあね、お2人さん!」
有本は帰っていった。