【短】さ く ら Ⅱ~オレとキミの空白の時間~
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「陽介と別れてから、あたしすごい落ちちゃってね。なんてゆーのかな…自棄になってたの。もう辛くて、全部忘れたくて。初めは…ただお酒に溺れてた。毎日のように泥酔するまで飲んでね…。莉花は止めてくれようとしたけど、あたし止められなかった。でも結局…お酒じゃ何も変わらなくて、1ヶ月で止めたの。その後ね……。」
そこまで言うと亜由は止まった。
「亜由?」
「…。」
話したくないのか……?
「新しい恋をしたら……忘れられるんじゃないかって思った…。」
「ん。」
「来る者拒まず……去る者追わず…みたいな感じでね……………。」
その言葉を聞いた瞬間、なんとなく察しはついた。