【短】さ く ら Ⅱ~オレとキミの空白の時間~


「莉花は何を思ったのか、あたしのことを和……今西さんに相談したの。」


「今西、さん。」


「うん、それでね、怒られた。゙男と別れたぐらいで自分の価値を落とすな!゙だって。゙別れたぐらい゙って言葉に、あたし頭にきたから、゙何も知らないくせにっ……じゃあどうやったら忘れられるか教えてくださいっ!゙って逆ギレ。」


泣いていた亜由の表情が和らいでいた。


今西さんは、亜由にとって、特別な人なんだってことがすぐにわかった。

















「゙忘れられるわけないだろ。そんなになるまで好きだった人のことを。思い出にすることしか出来ないんだ。亜由ちゃんだって本当はもう分かってるんだろ?゙もうそれ言われた瞬間、ボロボロ泣いちゃって。゙寂しいだけならオレがそばにいてやる。忘れさせることは出来ないけど、思い出にすることなら出来るから、もうそんなことしたらダメだ。゙って。」


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