翼を失った蝶~そして全てを失う~
そうだった。



今は授業中なんだ・・・



「あ、すいません・・・」



「わかればいいんだ・・・じゃあこの問題をといてみろ!!」



えっ・・??



今は理科の時間じゃなかった・・・?



数学は六時間目のはずなのに・・・



「先生。理科じゃないんですか??」




「何をとぼけている・・・君は理科の時間すごくまじめにしていたらしいじゃないか。


 だから先生は楽しみにしていたんだぞ??」




うそ・・・あたし、記憶ないんだけど・・・



『キーンコーンカーンコーン』



「じゃあ明日はこの問題からやる、これで今日の授業は終わりだ!!」



「起立ー礼ーありがとうございましたー」




委員長がいつものように号令をかけた・・・



「ちょっと星月さ~んどうしたの~??」



クラスの人があたしに近づいた。



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