翼を失った蝶~そして全てを失う~
「じゃぁバイバァイ!!オネーサンとリラン!!」



なぞの女が私に近づいてきて、



「オネェサン!!私は安野小鈴【アンノコスズ】!!リランとは、犬猿の仲なんだぁ!!」



と耳打ちした、さらに



「私ねぇ、リランのことずぅっと気に入ってたんだよ?でも嫌いになっちゃったんだぁ。
 飽きちゃったの。だヵらもうリランなんていらないヵら。でもぉ、
 私オネェサンのこと気に入っちゃったぁ。これからもこの教室にきてねぇ。」


なんか、親しみやすいフレンドリーな子だと思ってた。



ねぇ、リラン。



あたしどうしちゃったんだろう。


双子なのに双子じゃないみたい。



なんで・・・


あたしが、小鈴と仲良くしようとしているんだろう・・・



「ちょっとフラン!!」



「何?椿?」




「あんた。リランの気持ち知ろうとしている?」



えっ・・・?




リランの気持ち・・・




「所詮あんたも、あっちの人間なんだね・・・
 あたしリランと早退するよ・・・あたしの分もノートとっておいてくれる?」



「あ。うん。」



「フランごめんね・・・家で待ってるから。ばいばい」



リランと椿は帰っていった。
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