朱鷺
ー!どーせあっちがいいかげんな奴なのに、俺のことなんかどうも思ってないのに、やりゃあよかったーーーー!!!!!!
なんで、手も握らなかったんだーーーー!!肩ぐらいいつでも抱けなのに!引き寄せてチューぐらいいつでもいくらでもできたのに!!腰にだって手を回せたのに、どさくさまぎれにさわったって嫌がりはしなかったのに!!もしかしたら服の中に手だって入れられたかもしれないのに!さわって、握って感触ぐらい味わってもばちはあたらないだろうに!
薫の裸が見られたのに!さわれたのに!あの時どんな声を出すか聞けたのに!身体の中に入れたのに!きっと熱かったろうに!口に入れられたのに、入れてくれただろうに!
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
・・・チューぐらいしておけばよかった・・・・
それで朱鷺は仕事が手につかない。薫の薄い唇ばかり目にちらつく。何度もあの唇は自分の唇に重なった。やわらかくて、熱かった。生き物のように舌が入ってきた時は背筋に電気が走った。あんなチャンス、もう二度とない・・・後悔の渦が朱鷺を取り巻いていた。
昼休み、真理からメールが入った。「先週会えなかったから、土曜日早く会いたいね」朱鷺は、どんな顔をして、真理に会おうと青くなった。
今朝、薫からもメールがきていた。『昨日のことは絶対ナイショにしてね』、と。別れたとはいえ居候している薫の彼氏への遠慮なのか、まだ好きだから知られたくないのか。しょせん俺は一時の遊び相手だから、まわりに俺とのことを知られたくないのか。それならやっちゃえばよかった。どーせ一回限りならやればよかった。ああ・・・・・・・・
なんで、手も握らなかったんだーーーー!!肩ぐらいいつでも抱けなのに!引き寄せてチューぐらいいつでもいくらでもできたのに!!腰にだって手を回せたのに、どさくさまぎれにさわったって嫌がりはしなかったのに!!もしかしたら服の中に手だって入れられたかもしれないのに!さわって、握って感触ぐらい味わってもばちはあたらないだろうに!
薫の裸が見られたのに!さわれたのに!あの時どんな声を出すか聞けたのに!身体の中に入れたのに!きっと熱かったろうに!口に入れられたのに、入れてくれただろうに!
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
・・・チューぐらいしておけばよかった・・・・
それで朱鷺は仕事が手につかない。薫の薄い唇ばかり目にちらつく。何度もあの唇は自分の唇に重なった。やわらかくて、熱かった。生き物のように舌が入ってきた時は背筋に電気が走った。あんなチャンス、もう二度とない・・・後悔の渦が朱鷺を取り巻いていた。
昼休み、真理からメールが入った。「先週会えなかったから、土曜日早く会いたいね」朱鷺は、どんな顔をして、真理に会おうと青くなった。
今朝、薫からもメールがきていた。『昨日のことは絶対ナイショにしてね』、と。別れたとはいえ居候している薫の彼氏への遠慮なのか、まだ好きだから知られたくないのか。しょせん俺は一時の遊び相手だから、まわりに俺とのことを知られたくないのか。それならやっちゃえばよかった。どーせ一回限りならやればよかった。ああ・・・・・・・・