朱鷺
ながったんだ、入ったんだ、薫の中にいるんだ、少しでも長く中にいたいと朱鷺は思った。興奮をさますために、動かずに薫を抱きしめた。
朱鷺君、熱い、堅い、キスの合間に薫が漏らす。薫、いい?いいの、動いて。動くと腹も熱い、自分が動いているからなのに、それがうにうに動いている気がする。ああ、こすれる、薫がしがみついてくる。
四つん這いにさせて、後ろから突く。痛いんじゃないかと最初加減した。朱鷺君いいの、もっと、もっと奥、叫ぶような薫の声にピッチが嫌が応でも上がる。背中からさわってあげようと思っていたけれど、そんなことする余裕が今朱鷺に無い。ああ気持ちいい。朱鷺君、いいの、いいの、薫の髪が激しく揺れる。 気持ちいいけど、このままじゃ先に終わる。薫、終わりそう?終わりそう?うん、あん、あん、あーーーー。身体の中と外に白い二重の線がはじけた。
「あら、またふられちゃった」由美子はメールを見て、独り言を言った。
朱鷺に晩ご飯でも食べに行こうとメールしたら、ごめんねと断られたのだ。もう丸1ヶ月朱鷺に会ってない。彼女は嫌な予感がしていた。
ふられたので一人で六本木へ行く。通り慣れたアマンドの横を抜け、細い道に入る。ちっちゃい、細いビルが立ち並ぶ通りの一つに入っていく。3階までが東京ミッドタウンの45階へ行くより遅いようなエレベータに乗る。ドアを開けると、少ししゃがれた声(酒焼けか?)で「あ~ら、由美ちゃんいらっしゃーい」とママが迎えた。
この間のパーティの仮装がひどかったけど、最高におもしろかった話。仮装といえば、女装に失敗した女も多いという話。ひとしきり笑った後。由美子は世間話のように聞いた。 「ねぇ。ママ。この世界の人ってさ。切れる、別れるなんてあっさりしてるのかな?」
朱鷺君、熱い、堅い、キスの合間に薫が漏らす。薫、いい?いいの、動いて。動くと腹も熱い、自分が動いているからなのに、それがうにうに動いている気がする。ああ、こすれる、薫がしがみついてくる。
四つん這いにさせて、後ろから突く。痛いんじゃないかと最初加減した。朱鷺君いいの、もっと、もっと奥、叫ぶような薫の声にピッチが嫌が応でも上がる。背中からさわってあげようと思っていたけれど、そんなことする余裕が今朱鷺に無い。ああ気持ちいい。朱鷺君、いいの、いいの、薫の髪が激しく揺れる。 気持ちいいけど、このままじゃ先に終わる。薫、終わりそう?終わりそう?うん、あん、あん、あーーーー。身体の中と外に白い二重の線がはじけた。
「あら、またふられちゃった」由美子はメールを見て、独り言を言った。
朱鷺に晩ご飯でも食べに行こうとメールしたら、ごめんねと断られたのだ。もう丸1ヶ月朱鷺に会ってない。彼女は嫌な予感がしていた。
ふられたので一人で六本木へ行く。通り慣れたアマンドの横を抜け、細い道に入る。ちっちゃい、細いビルが立ち並ぶ通りの一つに入っていく。3階までが東京ミッドタウンの45階へ行くより遅いようなエレベータに乗る。ドアを開けると、少ししゃがれた声(酒焼けか?)で「あ~ら、由美ちゃんいらっしゃーい」とママが迎えた。
この間のパーティの仮装がひどかったけど、最高におもしろかった話。仮装といえば、女装に失敗した女も多いという話。ひとしきり笑った後。由美子は世間話のように聞いた。 「ねぇ。ママ。この世界の人ってさ。切れる、別れるなんてあっさりしてるのかな?」