「左手の約束」
「もしもし、陽菜ちゃん」
『・・・あっ!ハイ』
周りが賑やかなで
聞きづらいが続けた。
「今さ、いい?」
『うん。
あっ、地下街に居るから
電波が悪いかも』
あっ!
賑やかなのはそのせいか。
「じゃあ、後にするよ」
『え~、今がいい。
それでどうした?』
いよいよ、腹を括った。
「俺さ・・・。
陽菜ちゃんの事が・・・
好きになっちゃった」
『プー・プー・プー』
「もしもし・・・
陽ちゃん・・・
もしもし・・・」