「左手の約束」
第十七章 「絆創膏」
♪♪♪~
暫くすると、
陽菜からメールが来た。
『私を騙して楽しい!』
俺は直ぐに返信した。
「楽しい訳ないじゃん!
確かにウソは
良くないかも知れないけど
真実ばかりを伝える事だけが
優しさではなくて、時には
ウソと言う絆創膏で
相手を包み込んであげながら
相手に取って
必要じゃない事を
言わないのも
思いやりだと思う」
返事はなかったが
もう一通
自分なりの誓約書と題して
十箇条ほど書き記して
メール送った。