『声が聞こえた』で始まるラブストーリー
目を開いたら、
そこには…
あの女子達がまだ私のことを愚痴っていて、
ざわめきの絶えない、
いつもの教室があった。
安藤君の姿は…見当たらない。
何が起きたんだろう…
何なの、これは???
あ…
私もしかして、
------寝てた???
じ、じゃぁ、あれは全て夢?
どこからだろう…
どこから眠ってたの?私…
枕にしてしまっていたノートに目を向ける。
そこには、ビッシリと文字が書いてある。
私が書いた、ラブストーリー…
主人公は安藤勇士。それと…私。
単なるモテないガリ勉の妄想染みた物語だ。
でも、その内容は…
限りなく、私がさっきまで見ていた夢に近い。
というか、そのもののようである。