±空の旅±
「ねぇ名前なンてゆぅの?」
「アド教えてぇ♪」
「可愛い〜よろしくネ☆」
ウザイウザイウザイウザイ!!
だから入学式とか新学期とかは嫌いなンだよ!!!!
はぁ…………
――――――「……都。中佐都!!おい聞いてるのか!?」
は?誰かよンでるの?
あぁ先公か。まぁ内申でも上げとくか。
「先生、ごめんなさい…私ぼぅッとしてて…今後気をつけます。すみませんでしたぁ」
泣きそうに言ってみせる南に先生は顔を緩めた。
「そ…そぅか。今後気をつけるようにな。」
「はい。」
ふッ楽勝♪
言い忘れていたが、南は小学生の時学校で1、2位を争う程の美少女だッた。中学でもモテであろうと皆に思われていたに違いない。
さようならあ〜
―――――――――――
やッと終わッたよ…あぁかッたるぃなあ。家にも帰りたくないしなあ…
キラン
「え?何か…光ッた…?」
南はその【光るもの】に近付いてみた。
「………鏡?鏡だよね…?」
その鏡はホコリな泥まみれの汚い鏡だッた。しかし何かに引き付けられるかの様に南はその鏡を抱えて家へ走ッて行ッた。