僕にキが訪れる
いつの間にか、彼女が近くにいた。

突き放そうと思えばできたはずだ。

いくらでも。

けれど、僕は、それをしなかった。



だって。



嬉しかったんだ。



仕事の為だとか、理由は何であれ、近くに誰かが来たことが。

そして、それに甘えてしまった。

幸せだと、感じてしまった。
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