僕にキが訪れる
幼いながら、僕達はその子猫を頑張って育てていた。

楽しかった。

2人とも笑っていた。



幸福な、思い出。



場面が切り替わる。

別の友達と遊んでいる僕。

嬉しいことはつい話したくなる。

それが子ども。

僕も例外なく、その最も仲の良かった男友達に、つい子猫のことを話してしまった。


『ぼくにもみせてよ!』


せがまれ、僕は渋々頷き、その子猫の元へ行く。
< 121 / 206 >

この作品をシェア

pagetop