僕にキが訪れる
ずっとずっと、ロクでもない生き方をしてきた自分を、許せるとは到底思えない。

ひたすらにネガティブに生きてきた自分は、やっぱり生きている価値はないと思う。


けれど。


それでも、少しは生き方を変えていこうと。

自分を許せるくらいには、前向きになっていこうと。

そんなことを、思った。




木の芽が、そんな僕らを見守るように、そっと首筋から生えていた。


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