僕にキが訪れる
「あぁ、暗い、なぁ……
死んだら、もっと、暗いの、かなぁ……?
ちょっと、怖い、な」


おどけた調子で言ったつもりだが、口調は平坦のままだった。

もう、感情を伝えられるほど、僕の口は上手く回らないみたいだ。

ふと、誰かの手が、僕の手をぎゅっと掴むのがわかった。



……温かい、な。



「ゴメン、ね。一緒に、いられ、なくて。
キミと、ずっと、一緒に、いたいと、思ったけど、それは、できない、みたいだ。
寂しく、させて、しまうかな」


そんなこと、と、声が届く。


「そんなこと……鈴木君が味わう苦しみに比べれば、なんでも、ないよ……」


はは、と、そこで僕は笑った。が、それも上手く笑えてるかどうか。

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