僕にキが訪れる
あぁ。

ずっと、ずっとかんがえていたことが、あった。

ぼくは何のために生きているのか。

どうして存在しているのか。

じぶんの存在理由なんてものを、それらしい理由づけをして、さんざ考えてきたけど、こたえは出なかった。


けれど。


なんだ。


こんなにもちかくに、あったじゃないか。

これを、この温かさをしるために、ぼくはきっと生きていたんだ。

だれかのぬくもりをしるために、いきているんだ。

ひとりじゃないってきづくために。



この、あたたかさを。




ぼくは。ぼくたちは。





あぁ、もう。






さみしく、ない。










あったかい、なぁ。






< 197 / 206 >

この作品をシェア

pagetop