僕にキが訪れる
……言い過ぎただろうか。

いや、仕方ないだろう。

コレは僕だけの問題で、ただのクラス委員長でしかないこの人には何の関係もないのだから。

しかし委員長はその言葉に予想以上に傷ついたらしい。

今まで賑やかに開いていた口を閉じ、コロコロと変わっていた表情が暗くなっていく。

やがて、ぎゅっと唇を噛んだかと思うと顔を俯かせ、


「……関係ないってコト、ないじゃない……」



小さく、呟いた。



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