僕にキが訪れる
そのらしくない仕草を見て、何故か胸が痛んだ。

自分にもまだ罪悪感を感じるような心が残っていたのかと、ココロの冷めた部分が考える。


自分は悪いのだろうか。


よく、わからない。


けれど理由をどうあれ、彼女を傷つけてしまったのは他ならぬ自分だった。

わずかに迷った後、


「ゴメン」


一言、そう謝った。


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