僕にキが訪れる
残念ながらずっと『そのまま』でいられるのだ。

いずれは完全に人と言葉を話す必要のない存在に姿を変えるのだから。

しかしどれだけかわそうとも委員長はやっぱり引かない。

どれだけ頑固なんだか……と思いつつ(理由を話さない僕も僕だが)、のらりくらりと言葉をかわし続けてると、やがて委員長が「ふぅ」とため息をついた。


「もー…強情なのね、鈴木君て」


イヤ、キミには言われたくない。


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