小さな恋の物語
「誠だよ!!悪りぃか!! 折角イイ話持って来てやったのに。」
「...イイ話??」
「教えてほしいか??」
焦らされることで、絢太のイライラは募っていく。
「じゃぁいい。」
素っ気なく言い放って、家路につく。
すると誠がいきなり絢太の腕にしがみつく。
「そう言わずに!!待って、絢太!!」
「んだよ。」
イラつきを教えるように、低い声で返答をする。
それに誠が重たいため、この状況で進むのは辛いと諭し、話は聞くことにした。